事務所通信 11月号掲載
iPod(アイポッド)

これは、米アップル社の携帯音楽プレーヤーの名前です。簡単に言えば、昔大ヒットしたソニーの「ウオークマン」の現代版です。音楽を聴く媒体は「カセットテープ」「MD」「CD」等が従来からありますが、最近は、iPodに代表されるハードディスクまたはメモリーに大量の曲(数百〜数万曲)を入れるものが、主流になっているようです。

 iPodの成功により、日本の各社もこの分野に多数参入しましたが、iPodの一人勝ちの状態が続いており、早くも撤退した企業があるようです。ソニーも参戦していますが、往年の勢いはありません。

  どうしてこのような状況になったのでしょうか。昔ソニーが「ウオークマン」を開発したのは、社長自らが飛行機の中で、手軽に自分の好きな音楽を聴きたいというところから出発しました。ところが今回は、完全に米アップル社の後塵を拝する状態となってしまいました。ソニーは、散歩やジョギング等をしながら気軽に自分の好きな曲を聞きたいという消費者ニーズをいち早く捉えることが、出来なかったのです。昔のようにこういう製品があったらいいなという一種の「遊び心」が、今のソニーにはありません。

 このことは、どの商売においても気をつけなければなりません。売る側の論理で商売していないでしょうか。消費者の立場になって物事を見るといろいろなことが見えてくるのではないでしょうか。

 ところで、このiPodの周辺機器を調べているうちに、面白い製品があることがわかりました。「FMトランスミッター」という製品です。私は、散歩やジョギングはしないので、イヤホンで音楽を聴く機会はあまりありませんが、車の中では音楽を聴くことがあります。今まではCDを車に持ち込んで聴いていましたが、いろいろ車に積み込もうとするとかさばるので、何とかしたいと思っていました。この製品を使うとiPodに限らず、携帯音楽プレーヤーのイヤホンと接続するだけで、車のFM放送でスピーカーを通して聴くことができるのです。音質は若干落ちますが、大変便利です。興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。


所 長  須 田 幸 英
事務所通信 11月号掲載
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